これまで英・独・白で生活したことがあるので、どうしてもスウェーデンをこれら欧州の他国と比較してしまう。
スウェーデンのスーパーは営業時間が長く、とても便利だ。大型郊外店ではない、近くの中規模のスーパーは午後10時まで営業している。驚くことに日曜日も午後10時閉店なのだ。北米では珍しくないだろうが、日曜日にほぼすべての店が閉まるドイツやベルギー、また大型店は日曜日に6時間のみ営業できるという法規がある英国に比べると、いつでも買い物ができるのはありがたい。
今いるウプサラでは見かけないが、首都ストックホルムには外観が日本と同様のセブン・イレブンがいたるところにあり、24時間営業の店舗も数軒あった。品揃えは決して豊富とは言えないが、コーヒーやサンドウィッチなどの軽食や菓子類を主に取り扱っていて、ちょっとした買い物には適している。
興味深いのは、スウェーデンがヨーロッパで高福祉と利便性を両立しているところ。なぜならば、社会保障が充実し高賃金であれば利便性や競争力が損なわれるという考えが一部英国にあり、逆に利便性を探求し競争を重視すると低賃金で社会的に不公平になるという主張がドイツなどで聞かれるから。スウェーデンの不思議がまた一つ増えた。