剣道 | スウェーデン全国大会

2008年12月15日

在外邦人なら「必ず」と言ってよいほど訊かれた質問がある。「格闘技ができるか」だ。日本人皆なにか武道ができるという観念がある。これはかなり前から変わりない。一昔前の他の固定観念が「サムライ・スシ・ゲイシャ・フジヤマ」で、今ならば差し詰め「マンガ・コスプレ」だろうか。いずれにせよ、剣道も柔道も空手もできない身としては少し肩身が狭い。

詳しいことは審判を努められた方のブログ記事(動画もあり)に掲載されているが、ウプサラで剣道のスウェーデン全国大会があった。

人口が大きいとは言い難いが、それでもスウェーデン各地の道場から集まり、素人目から見て、白熱した好勝負が続いた。会話をしたところ、やはり「武」にまず惹かれ日本文化に興味が湧いたというケースが多いが、逆に日本文化や日本語から剣道に移った場合もある。国と国の交流は、政官の繋がりよりも、人と人の交流の強さに基づいていると、改めて実感した。