どの国のサッカー・リーグが最も素晴らしいか、いろいろと意見があるだろうが、最終節まで、優勝チームが決まらず、降格3チームのうちまだ1チームが決まっていない、今季のイングランドのプレミア・リーグは面白かった。そして、3〜5位も確定していない。来季チャンピオンズ・リーグ出場権は、プレミア・リーグ3位と4位のチームが獲得するが、6位が確定しているチェルシーが、対バイエルン・ミュンヘンのチャンピオンズ・リーグ決勝で勝てば、リーグ3位のチームとチェルシーに出場権が与えられるので、3〜5位のアーセナル・トッテナム・ニューカッスルの3チームはできれば3位を確保したいところ。
優勝はマンチェスター・シティかマンチェスター・ユナイテッド。今季リーグ戦直接対決で2勝のマンチェスター・シティ有利。もし両チームが最終節で勝てば、得失点差でマンチェスター・シティが優勝する可能性が高い。現在の得失点差はマンチェスター・シティ+63でマンチェスター・ユナイテッドが+55。2011年10月23日の試合で、マンチェスター・シティが敵地で6:1と勝利したのは、やはり大きかったようだ。
3位はロンドンのアーセナルとトッテナム、そして今季快進撃のニューカッスルの3チームによって争われている。勝ち点は3位アーセナル67,4位トッテナム66,そして5位ニューカッスル65で、これらのチームは最終節で勝利を目指すだろう。アーセナルはアウェーでウェスト・ブロミッチと対戦、トッテナムはホームで同じくロンドンのクラブであるフラムと対戦し、ニューカッスルはアウェーでエヴァートンとの試合に臨む。
一方、ウルヴァーハンプトンとブラックバーンの2チームはすでに降格が決まっているが、残留をかけてボルトンとクイーンズ・パーク・レンジャーズが最終節に臨む。ボルトン残留には、ボルトンが勝って、クイーンズ・パーク・レンジャーズが負けることが条件となりそうだ。数字上ではアストン・ヴィラにも降格の可能性があるが、得失点差に結構な開きがあるため、あくまでも、数字上の話。ボルトンはアウェーで手強いストークと対戦し、クイーンズ・パーク・レンジャーズは優勝を目指すマンチェスター・シティと対戦するので、さてどうなるだろうか。
昨年、プレミア・リーグは6強時代になるだろうか、などと書いたが、結構予想が外れた。まず、マンチェスターの2クラブが他のチームを突き放したこと。もちろん、強く見えたが、2位と3位に20点差ほどつくとは思っていなかった。そして、6強はマンチェスターの2クラブに、ロンドンのアーセナル・チェルシー・トッテナム、そしてリヴァプールだと決めつけていたが、6強の一角はリヴァプールではなく、ニューカッスル。リヴァプールがこれほどまで苦戦するとは、予想しなかった。
さて、キック・オフは英国時間午後3時。最終節にどんなドラマがあるだろうか。