先週、3部リーグの Leeds United が FA Cup で Manchester United を下したが、今日、2部リーグで低迷中の Reading が1部リーグで苦戦中の Liverpool を延長戦の末に破った。Reading で行われた先週の試合は引き分けに終わっていたため、Anfield での再試合になっていた。
前半、押し気味の Reading には2回の好機があったが、45+1分に先制したのは Liverpool で Reading の守備選手に当たったオウン・ゴールだった。後半はこれで Liverpool が勢いに乗るかと思えたが、Reading は攻撃の手を緩めず、80分には守備陣を数人躱す見事な個人芸で McAnuff 選手がゴールを狙ったが、僅かゴール右に逸れてしまった。決まっていたならば、何回観ても飽きないゴールだっただろうから、残念。このまま Liverpool が勝てば、試合内容とはかけ離れた結果だろうと思っていると、ロスタイム3分に Reading の Sigurdsson 選手がペナルティーを決めた。延長時間になっても Reading の方がリズムがあり、延長前半9分の Gunnarsson 選手の素晴らしい右からのクロスに合わせた Long 選手のヘッダーが決勝点となった。1点リードしても、Reading は前に出て、Liverpool の攻撃を封じていた。
途中で Torres 選手と Gerrard 選手が交代したが Liverpool には多くの有能な選手がいる。それでも Ngog 選手や Babel 選手は Torres 選手が持つような、どのような状況でもゴールを決めるような才能を持ち合わせていないよう。そして守備があまりにも脆く、MF は球を奪われるし、パスも繋がらず、攻撃もちぐはぐだった。Benítez 監督の立場もこの結果でより厳しくなった。
この試合だけ観たらならば、誰しも Reading が1部リーグのチームだと思っただろう。この勝利は幸運ではなく、実力によって勝ち取ったもの。このような番狂わせがあるサッカー杯はついつい観戦してしまうし、このような良い試合内容で下位チームが勝つのは痛快なところがある。