ドイツ総選挙 | CDU/CSU | FDP 連立となるか

2009年9月14日

今のところ、Merkel 首相率いるキリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟 (CDU/CSU) が、Frankfurter Allgemeine Zeitung (FAZ) の9月11日付の世論調査によれば、10%以上の差をドイツ社会民主党 (SPD) につけている。これからよほどのことがないかぎり、CDU/CSU の優位が覆ることはないだろうが、焦点は自由民主党 (FDP) と連立を組めば過半数を得られるかどうか。なお「もし次の日曜日が投票日であれば」という問いに対し、 CDU/CSU を選んだ有権者は36%で FDP は14%で50%となり、この数字をもとにした議席分配を見れば議会過半数を超えるため、自民党との2党連立も現実味を帯びてきたが、最近のテレビ討論では社民党首相候補 Steinmeier 氏が無党派層ではどちらかといえば高い評価を受け、これから差が縮まることも予想される。

2会派で過半数に至らなければ、大連立か緑の党を含めた3党連立となる。いずれにせよ CDU/CSU と SPD 両党とも他の党に支持が流れていることに違いはなく、今のドイツ政治はこの2大政党を軸とした制度から複数政党による連立が政権の形となる過渡期にあるのかもしれない。

2009年9月27日