イラン大統領選挙 | 選挙不正

2009年6月15日

大規模デモが続くイラン。情勢は不透明で、次に何が起こるかわからない。

大統領選挙の投開票に何らかの不正があったことは明らかだ。アフマディネジャド氏が勝つ可能性は常にあったが、投票率85%で得票率62.6%を獲得したことは、あまりにも予想外で信憑性に欠ける。例えばアフマディネジャド氏が僅差で勝ったならば、これほどの問題とならなかっただろう。「得票率が高ければ高いほど勝者の正当性が高まる」とでも思ったのだろうか⋯⋯。

これから数日で趨勢が決まるだろう。特にテヘランが重要となる。貧富・情報・世代の格差があり、都市部では改革派が優勢なので、妥協か強硬手段か、イランの指導部は難しい判断を迫られることになりそうだ。