リビア:内戦終結へ?

2011年8月22日

英国ではちょうど真夜中を過ぎ8月22日となったところ。報道によればリビアの反カダフィ政府勢力が首都トリポリに進んでいて、都市の一部をすでに占拠したらしい。中心部はまだカダフィ大佐派が掌握している模様だが、一部が降伏したり任務放棄したりと、基盤はかなり弱まっているらしい。ここ数ヶ月間の NATO 軍による空爆も功を奏しただろうか。

内戦が長引けばカダフィ大佐有利になるかもしれないという意見があって、結局リビアが2分されるのではないかとも思っていた。しかし、この数日間に長らく膠着状態にあったリビア内戦は、一挙にトリポリ近くの都市を占拠した反カダフィ政府勢力有利となった。長引いていたため、なかなか英国ではニュースにもならなかったのだが、どのように情勢がこう急に変わったのか、今後明らかとなるだろう。

市街戦は死傷者が多く発生することもあり、素早く戦闘が終わることを願ってやまない。あと数日で半年以上続いた内戦状態も終熄するだろうか。しかし、戦闘が終わっても、戦後処理とどのように新しい政権に移行するのか、リビアにとってはまだまだ試練の時は続く。