リビア:内戦

2011年3月6日

リビアはもはや内戦状態にあると言ってもよいのかもしれない。カダフィ大佐の政権はいつか崩れるだろうと楽観的に期待していたが、どうやらカダフィ大佐は戦い抜くつもりらしい。先月、外交官が次々と辞任したり、軍の中にも離反者が出ていて、そのうち、カダフィ大佐の廻りの人も、カダフィ大佐と運命を共にするよりは、反政府勢力と妥協して生き延びる術を探すのではないかと思っていた。しかし、忠誠心なのか、恐怖なのか、金なのか、何か知らないが、カダフィ大佐は戦うには充分の勢力を維持している。もちろん、失った都市を奪回するだけの力はあるか分からないが、このままだと内戦が泥沼化するかもしれない。リビアの多くの都市や町で小競り合いが続いているようで、今後人的被害がさらに拡大することが危惧される。