北朝鮮:食糧難で人食いの事例

2012年5月18日

フランスの Le Figaro 紙が、韓国統一研究院(KINU)の報告書に基づいて報道したところによると、ここ数年、北朝鮮では少なくとも3人が食人を行ったため処刑されたという。例えば、中国との国境近くの両江道恵山市では、2009年12月に男性が10歳の女の子を殺害して食べたために処刑された。これは慢性的な食糧危機に、2009年11月のデノミ失敗後の混乱期にあたる。以前から北朝鮮では、飢饉状況での食人があっとと言われていたが、この報告書は脱北者の目撃証言などを基にしているため、信憑性は高い方に属すだろう。どれだけの事例があるかは不明で、食人が蔓延しているわけではないらしいが、タブー視されている人食いという事例が発生していることは、多くの北朝鮮国民が困窮を極めていることを示している。