もう価値観が古い世代に入ったのだろうか、顔面に入れ墨をする人間の心が分からない。日本のメディアでも取り上げられている、ベルギーの Kimberley Vlaeminck さんは、入れ墨師に星3個を彫るよう頼んだあと、眠ってしまった。時間が過ぎ、起きたら、なんと56個もの星が彫られたという。ベルギー蘭語圏メディアでは sterrenmeisje、拙訳すれば「星々の少女」と呼ばれている。
インターネットの時代、このようなニュースは本当にあっという間に世界中に知れ渡る。ベルギーの地方紙の三面記事が、国際的な通信社や大手新聞社や放送局を経て、世界中の新聞の三面記事となる。
そしてインターネットを主に、真偽のほどが不明な噂が流れる。顔面の入れ墨の模様がラジオ局のロゴと似ているため、Vlaeminck さんが同意した、このラジオ局の売名行為ではないのかという説がウェブサイトに載せられ、それが新聞やニュース・サイトにも載る。瞬時にニュースが広がり、尾鰭が付く。どうやらラジオ局のロゴとの似ているのは「単なる偶然」らしいが、これまで騒がれてしまう Vlaeminck さんは大変だ。
ロイター: 顔に56個もの星のタトゥー、少女は注文と違うと抗議
BBC: Belgian girl’s tattoo ‘nightmare’ | 動画(英語)
Het Laatste Nieuws: Sterrenmeisje Kimberley is stunt van MNM
De Standaard: Sterrenmeisje is geen stunt