また欧州連合の統計局のウェブサイトを眺めていたら、面白い数字があったので、ここに記しておく。EU外の国を含めた37カ国のアルコール飲料の値段を高い順に並べると下記のようになる。ちなみにEU加盟27カ国の平均値が100で、2009年のデータをもとにしている。
国名 | |
---|---|
ノルウェー | 234 |
フィンランド | 170 |
アイスランド | 168 |
アイルランド | 167 |
トルコ | 161 |
スウェーデン | 138 |
デンマーク | 135 |
キプロス | 119 |
ラトヴィア | 118 |
連合王国 | 117 |
イタリア | 113 |
スイス | 113 |
クロアチア | 110 |
エストニア | 106 |
ギリシャ | 105 |
スロヴェニア | 102 |
ベルギー | 101 |
ネーデルランド | 99 |
リトアニア | 99 |
マルタ | 98 |
スロヴァキア | 97 |
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ | 97 |
ルクセンブルク | 96 |
フランス | 95 |
オーストリア | 95 |
モンテネグロ | 95 |
アルバニア | 92 |
ドイツ | 91 |
セルビア | 90 |
チェコ共和国 | 89 |
ポーランド | 89 |
ポルトガル | 86 |
スペイン | 84 |
ハンガリー | 84 |
ブルガリア | 77 |
ルーマニア | 70 |
マケドニア | 69 |
やはり伝統的にアルコールの問題があって、国の専売制度などのある北欧諸国が上位に並ぶ。ちょっと興味深いのはトルコが5位で、スウェーデンとデンマークより酒類の値段が高いこと。煙草は安いので、酒を忌むイスラム教に配慮したためだろうか。『ヨーロッパ物価比較(2008年)』にある通り、一般的に物価は西高東低だが、アルコールに限ると旧共産圏で最近EUに加盟した国も結構上位に並ぶ。一方西欧でもスペインやポルトガルでは比較的アルコール飲料の値段は低い。
European Commission | Eurostat: Price levels for food, beverages and tobacco across the European market differ significantly (PDF)