外国籍の囚人は多くの国で増えているようだ。そのため、刑務所人口はかなり「国際的」な側面を持つ。違う宗教や文化による摩擦などもあるだろうし、法律や制度や刑務所の環境も国によっては差があり、外国籍受刑者には分かりづらいところもあるはず。
英国のある刑務所では外国籍受刑者用に手引書を作成して、ロシア語への翻訳を依頼したところ、運動場である exercise yard が死刑執行の刑場 execution yard と誤訳されていたという。おそらく翻訳者が英文を読み違い、気付かずロシア語に翻訳したのだろう。幸い、校正者が発見して、実際には利用されず、実害はなかったが、笑い事では済まされない。まだ死刑制度があり、執行されている国からの受刑者にとっては衝撃となっただろう。