仏語圏と蘭語圏の2地域間の摩擦が燻り続けるベルギー。最近ニューヨークでフランデレン(英・フランダース:仏・フランドル)地方を代表する Flanders House が企画したカクテルパーティー招待状に印刷された地図が論争を引き起こしている。
地図にはネーデルラントとフランデレンが色付けられていて、東にはドイツ、そして南にはフランスと書かれてある。ベルギーという国名はなく、また仏語圏ワロン地方への言及もなし。そしてブリュッセルの位置も実際より北側にかなりずれている。
フランデレン地方は歴史的な都市など観光資源にも恵まれていて、ベルギーとは別の独自のイメージ確立を目指している。例えば visitflanders.jp や隣国ネーデルラントと協力したサイト hollandflanders.com を立ち上げている。
別にワロン地方を蔑ろにする意図があってこうなったのではなく、短時間に印刷を発注したため間違ってしまったと説明しているが、お粗末な話。
De Standaard: Commotie over ‘Vlaamse’ landkaart op uitnodiging Flanders House
De Morgen: Commotie in Wallonië rond ‘Vlaamse’ landkaart in Flanders House
Le Soir: La Wallonie rayée de la carte: interpellations au parlement
La Libre Belgique: Quand la Flandre raye la Wallonie