英国人の家は城などと言われるが、サリー州に住む農家の Robert Fidler 氏は必要とされる地元当局の許可なく、塔まで付いた中世期か近世期の城のような家を建てた。これを知った地元当局は2007年、この家を違法建築とみなし、取り壊しを命じた。しかし Fidler 氏は引かず、控訴審、そして必要とあれば欧州人権裁判所でこの件について争うつもり。
問題の家は藁俵の裏に秘密裏に造られ、2年の建築期間を経て2002年に完成。Fidler 氏は、2006年までの4年間この城を藁俵の後ろに隠していた。完成から4年間経てば、建築許可なく建てられた建造物でも当局に取り壊す権利がないという法律に従ったと思ってのこと。しかし既出の通り、取り壊し命令が下された。
報道によると、どうやら藁俵を取り除いたのが、家の建設の一部として裁判所に認められたため。つまり2006年に藁俵を移動したので、家の完成した年も同年となり、取り壊し命令は4年内の期間に発せられたことになるというらしい。