日本の時代小説を読んでいると、時たま舌を噛み切って死ぬ人物が登場する。そして、舌は喋ることと食べること、つまり人間にとって重要な役割を果たしている。そのためだろうか、インドでは願掛けのため、舌を切ってシヴァ神に捧げる人がいるという。
28歳の男性は結婚して4年経っても子供ができず、夫婦喧嘩をして家を飛び出したあと、寺院で子供を授かるように願い舌を切ったという。一命は取り留めたものの、医者は言語障害が残るだろうと診断している。似たような事例は他にもあり、去年には19歳の女性が両親が決めた結婚相手ではなく、自分が決めた人と結婚できるように、シヴァ神に舌を切って捧げた。
願望成就となるだろうか。
Belfast Telegraph: Man offers his tongue to gods
Times of India: Girl chops off tongue to get the right groom
【蛇足】まずこのことについて知ったのはベルギーの新聞を読んでいたとき。出元は英国 Independent 紙となっていたが、Independent のウェブサイトに行くと、さらに北アイルランドの Belfast Telegraph の報道を元にしていた。次から次にどのようにニュースが伝わるかなかなか面白い。