中川財務・金融相G7記者会見

2009年2月16日

長旅、時差と風邪薬の服用によって呂律が回らなくなった状態で記者会見に臨んだとしても、動画を見るとあまりにもひどく、辞任・解任沙汰になっても仕方がないだろう。

巷で言われている深酒でなくとも、風邪薬を飲み過ぎたのであれば、適量を守らないという自己管理や判断力に問題があると思われてしまう。不運かもしれないが、あまりにもタイミングが悪い。記者会見は14日だったが尾を引き、まだ燻っている。分裂気味の自民党内でも批判があるし、国会運営にも支障をきたす。また人気のない麻生政権なので、すぐに首相の任命責任となってしまう。続投とはいっても、このままずるずる辞任に追い込まれると、さらに麻生首相の政治手腕に疑問符がつく。

実質GDPが前期比3.3%減、年率換算で12.7%減という暗澹たる速報値が16日に発表され、日本経済にとって政治の指導力が必要なときに、国民と他国の信頼を得られない首相と財務・金融相では展望のない状況が続く。疲れるのは人間誰だってあるが、政治家には一挙一動に判断力を求められる。このような記者会見のあと、財務・金融相という重責を担えるか、中川氏には自問して欲しい。