非礼を責めるより政策を示せ

2010年4月15日

読売新聞『米紙コラム、「一国の首脳に非礼」官房長官』より引用:

平野官房長官は15日の記者会見で、米紙ワシントン・ポストが先の核安全サミットでの鳩山首相を「最大の敗北者」「哀れでますますいかれている」などと酷評するコラムを掲載したことについて、「一国の首脳に対する表現として、いささか非礼な面があるのではないか」と不快感を示した。

普天間移転問題などで米国の不信を買っている鳩山首相だが、ワシントン・ポスト紙に酷評されたのに対し、平野官房長官が「非礼」だというのは大人げない。不快感があるのであれば、政策を示して、いかにコラムの主張に根拠がないかを説明するのが筋では。言葉と文化の違いがあるが、「非礼だ」というのは「批判するな」と受け取られるかもしれない。政治家の至らないところを批判するのは新聞の仕事の一つ。これは米国でも日本でも同じのはず。