非英語圏ヨーロッパ、つまり英国とアイルランド以外のヨーロッパの人々で、英語が上手だと定評があるのが、北欧、オランダと蘭語圏ベルギー出身の人たち。無論英語に近いということもあるが、それだとドイツ人も英語が上手なはず。ドイツだと英語と教育水準と世代は相関し、英語ができる人はできるが、英語が苦手という人も結構多いし、話すことはできてもドイツ語訛りが強いことが多い。北欧・オランダ・蘭語圏ベルギーの場合、ドイツ以上に英語が上手で英語らしい発音で話す人が多い。
理由は教育制度にもあるだろうが、それ以上にテレビの影響があると思う。外国語の番組を放映するときには、原語で字幕付きとなるか、吹き替えになる。英語のテレビ番組を字幕で放映するのが、上記「英語の上手い」人たちの国だ。英語で視聴するため、語彙は増え、英語特有の言い回しを覚え、発音もよくなるだろう。逆に独仏などでは吹き替えとなるので、テレビを観ながら英語習得とはいかない。一般的に字幕の方が吹き替えより安いと推測している。吹き替えの方が字幕より安いだろうと思ったのは、ポーランドで数年前テレビを観たとき、一人の役者が登場人物全員の吹き替えを行っていたときのみだ。人口が多く、資金や広告収入があれば、吹き替えにして翻訳できる情報量を増やした方が良いだろう。