監督に必要なのは運?

スポーツのチームの監督とは厳しい仕事。何せ、悪天候での試合中止などという状況を除けば、勝ち負け引き分けが、はっきりと結果に反映されるから。特に国際試合で国を代表するチームであったり、トーナメント方式で負ければすぐに大会から敗退するような場合、監督には重圧がかかる。

戦術や選手交代など、監督が判断しないといけないケースが試合中によくある。例えば、サッカーでは3人の交代枠をどのように使うか、野球であればピッチャーを交代するか代打を送るか。もちろんその場面で一番良い選択をしているのだろうが、常に吉と出るわけではない。サッカーで選手を交代したあと、投入された選手がゴールを決めたり、野球でピッチャーが後続を抑えたり、あるいは代打がホームランを打てば、名采配。しかし、交代後に投入された選手のミスでゴールを決められたり、ピッチャーが打たれたり、代打が三振すれば、迷采配というか誤断となってしまう。結局、判断の良し悪しは、試合結果によって判断されてしまう。

監督とはよほど強靭な精神力がなければできない仕事だろうし、勘と運に頼ることも多いだろうか。シーズンを通せば、数回判断を誤ったとしても運が悪くても、優勝できるが、短期で一発勝負が続く場合、監督にとって一番必要な素質は強運なのかもしれない。