今冬は異常気象現象が続いている。英国では、テムズ川が先週氾濫し、南西部サマセット州の一部がまさに水没した状態がもう昨年末より続いている。また日本各地では、最近、大雪が降って、交通が麻痺し、町村が孤立した。洪水にしろ、大雪にしろ、もちろん被害が出れば、次に備えることが大事となる。しかし、このような global weirding 直訳すれば「地球異常化」が顕著になれば、どのような異常気象を想定して対応を練るべきか、 行政としては頭が痛いだろう。
もし洪水または大雪が毎年起こるようであれば、それなりの予算を計上して、対策を講じることになるし、被害や影響が甚大であることを考えれば、妥当なこと。しかし、このような気象現象が、例えば100年に1度という確率で発生するとしたら、洪水や大雪対策に大量の予算を投入するのは、良いことだろうか。資金が無限にあれば、ありとあらゆるリスクを極力減らし、最も有効な機材などを購入することもできようが、それは現実的ではない。極端で変な例を挙げれば、今回の大雪を踏まえて、除雪車を大量に購入しても、今後数十年出番がなく、毎年維持費だけがかかるとしたならば、税金の無駄遣いと言われてしまうだろう。
特に日本は、大雪の他にも、地震、火山活動、台風など、多くの自然災害が発生しうる場所にある。そのため、このよう災害から学ぶことは、もし何かが起きたとき、どのように対応すべきか、ということではないだろうか。自然災害が発生したあとに、素早く現状を把握し、生命の確保に努め、混乱を防ぎ、インフラ等の復旧を急ぎ、情報収集・分析・伝達に組織的に取り組む枠組みが重要な気がする。