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強風で大荒れに荒れたゴルフの全英オープンの優勝者は、予期されていなかった南アフリカの27歳、Louis Oosthuizen 選手だった。この Oosthuizen をカタカナでどう表すか興味があったが、日本の多くの新聞が「ウェストヘーゼン」としている。何かしら東(蘭語では oost でどうやらアフリカーンス語では oos)と西(west)を間違っているような気がした。蘭語では少なくとも oost は「オースト」が一番近いし「ウースト」もありうるが、「ウェスト」はないように思う。また huizen もカタカナにするのは難しいが、「ハイゼン」あるいは「ホイゼン」に聞こえる。もちろんアフリカーンス語では違うのかもしれない。
気になって少々調べたところ、英語版ウィキペディア、そして情報源となった NYT 記事『Still Learning the Leader’s Name? Start With an ‘Oh!’』によれば、本人も発音は wɛst haɪ zɛn としているので、「ウェストヘーゼン」は間違ってはいないようだ。まさか、Oosthuizen 選手のジョークということはないだろうが、それにしてもどう oost が wɛst に変わるのか不思議。
ラテン文字を使う国であれば発音が分からなくてもただ忠実に印刷すれば良いが、日本の出版物の場合はやはりカタカナで表記するので、実際の発音にできるだけ近く表すことが求められる。新聞のデスクも大変だろう。