国際テロ組織アルカイダから、国外の中国人への報復宣言を受けた中国。中国にとって、チベット以上に東トルキスタン分離独立運動は、反中国連合が結成され、厄介になる可能性がある。
まずアルカイダなど過激派からの攻撃がある。どちらかと言えば平和的な自治を求めるチベットの運動とは違い、アルカイダなどは武力闘争に存在意義を見つけるので、東トルキスタンを大義に掲げ、中国内外でテロ攻撃を行うかもしれない。中国当局が強硬手段に訴えれば、更なる攻撃を呼び、悪循環となる。
つぎに汎トルコ主義、あるいはテュルク民族間の連帯感がある。トルコ政府は中国に対してかなり批判的であり、他のテュルク系民族が多く住む国とともに、外交的な圧力や表面下での東トルキスタン支援があると思われる。
上記２点は東トルキスタンのみにあてはまるが、他の中国への批判が再び強まるだろう。非民主的で人権と人命軽視、そしてとても法治国家とは呼べない一党独裁制、経済と軍事大国となり覇権主義に傾いていることなど、批判されるところが多くある。世界的な反中国感情が反米感情に取って代わる日が近いかもしれない。