電車に興味を持ち、列車を撮影することを趣味とする人を「撮り鉄」と呼ぶらしい。そんな撮り鉄の暴走が最近ニュースとなっている。2010年2月14日には、大阪府内で運行回数の少ない「あすか」というお座敷列車の姿を撮ろうと線路脇に三脚を立て、他の電車を停止させた鉄道ファンがいたらしい。これ以外にも紙面で暴走する鉄道ファンの例が話題となったことが数回ある。
鉄道好きは十人十色。電車は好きで、時刻表で空想の旅に耽ったし、西村京太郎氏の時刻表トリックを使ったミステリー小説は良く読んだし、できれば移動の手段として鉄道を選ぶし、カメラに収めることができるのであれば、列車にレンズを向けるが、そこまで熱中して、他人に迷惑をかけ自分を危険に曝すことはしないし、その気持ちも理解し難い。
なぜそこまで執心するのだろうか。もちろん自分の記憶のために写真を撮りたいと思う人もいれば、列車が被写体として素晴らしいと感じる鉄道ファンもいるだろうが、危険まで冒して撮影したいと駆り立てる力は何なのか、不思議。