翻訳者にとって、インターネットは非常に便利な道具。定訳や事実を確認したり、用例があるかどうか調べたり、オンライン辞書を引いたりと、欠かせない存在。でも、盲信してはいけない。用例があるからといって、必ずしも正しいわけではない。それは、明らかに誤った例もインターネットには数多く存在するし、文章に適した訳ではない場合もあるから。
さて、辞書や用例などもあるが、翻訳する文章によっては、インターネットに無数とある動画を観ることがある。例えば機械の翻訳だと、図面を見たり説明文を読むよりも、実際に作動している状態の機械を動画で観た方が、役に立つ。読んだだけならば、文法的に全く問題のない文章であったとしても、例えば実際の工程とは順序が違っていたり、部品の大きさが思った以上に大きかったり小さかったりして、適した訳が変わることがある。
役に立つかもしれないが、関係のない動画を次々と観てしまい、気づいたら、かなりの時間が経ってしまうことも。